ミュージシャン・音楽家のプロとアマチュアの違い

 

プロの定義・基準

プロのミュージシャンの定義、基準となるものとして、それだけで生計を立てていくことができるかどうかが左右することが考えられます。出演料をもらうことをプロと仮定した場合、アマチュアの中にも出演料をもらって舞台に出る人はいるように、そこだけが基準とは呼べません。例えば、フィギュアスケートの選手たちは大会でお金をもらうものの、プロという扱いではありません。お金をもらったからといってそういう扱いにするのは安直です。

そのため、音楽の世界で食っていくことができるかどうかという基準にすれば、プロかどうかはすぐにわかります。バンドマンなどはカラオケの店員をやったり、インストラクターをやったりして夢を追いかけています。では、その人たちがみんなその扱いになってしまったら、混乱が生じるのは間違いありません。そうしたバイト活動をしなくても、音楽の世界だけで食べていけるかどうかというのがわかりやすい基準です。

音へのこだわりを基準としたがる人もいますが、これはあまり正しいとは言えません。アマチュアでもこうしたこだわりを持つ人は多く、技量でもアマチュアの方がいい場合もあります。アマチュアより低いから不適切なのかといえば決してそうではなく、むしろ別の部分でカバーをしていることもあります。あの人は音痴なのに曲や歌詞がいいから多くの人を弾き付けるということがあるように、技量が左右することはあまりありません。

音楽の仕事だけで食べていけるのにアマチュアという方が疑問に思うことが多く、そうしたことを考えるとここが基準となりそうです。定義は人それぞれですが、明確に分けるのであればそこの部分が境界線ということになりそうです。

アマチュアの定義・基準

一方、アマチュアの場合、すべてを音楽のことに時間を割くことに違和感を感じる人などはプロにはなれません。どんな職業でもそうですが、プロとなる人は1つのことにすべての時間を割くことができます。例えば、将棋などはプロになるまでに毎日10時間以上の勉強をして、勝負事に真剣に臨み、多くの相手を倒してプロになります。趣味として、テクニックとしてはプロを超えても、すべてをそのことに捧げることができないという人は残念ながらアマチュアです。

実際に技量が優れている人は結構存在し、そのテクニックをゲームセンターの音楽ゲームで披露してしまう人もいるほどです。こうした人は趣味として接するのが好きであり、仕事にするのは嫌だという人が多いです。好きなことを仕事にするということになると、それへの追求というものを細かくやっていかなくてはならず、容赦ないダメ出しに晒されることになります。こうしたことに耐えられない人もまたアマチュアであると言わざるを得ません。

また、アマチュアの場合、自分だけが楽しければそれでいいという独善的、独りよがり的な考えになりがちです。こうなってしまうと、周囲のお客さんやライブハウスのオーナーなどにいいパフォーマンスをしたいというよりも、自分が楽しければそれでいいやという意識になってしまい、独りよがりなステージになりがちです。これをプロがやれば、評価を下げることは明白であり、それを咎められないのも大きな差となります。

演奏に対するこだわりはだれもが持ちますが、それがこだわりすぎ、テクニックが伴わないのも特徴としてあります。多くの人にいいパフォーマンスを届けたいという意識をまずは持つことが脱却するやり方です。

プロとアマチュアの違い

プロとアマチュアの違い

アマチュアであることを否定的に捉える人も多くいますが、実際は音楽を楽しむ人がアマチュアであり、その最たる例がプロであるということに過ぎず、音楽に対する熱意、好きさ加減というのは実はさほど変わりはありません。決定的な違いがあるとすれば、お金を支払ってくれたお客さんに対する意識がどれだけあるかということです。その人たちに対していいものを伝えたいという意識があり、それを積み重ねられる人がプロであると言えます。

また、常に一定のクオリティでパフォーマンスを繰り広げていくのもプロのなせる業であり、アマチュアはクオリティにバラつきが見られます。バラつきが見られるからこそ、ある時は素晴らしい演奏、またあるときは平凡な演奏となってしまいます。この差を統一させ、どんな時でも一定以上のクオリティで歌を歌い、ギターなどを弾くことができるのがプロです。それでいてお客さんへの配慮を忘れないというのが大事なポイントです。

アマチュアはそんなことを気にせず、自分の技量を高めていけばそれで十分であり、それ以上のものは求められません。だからこそ、ひたむきに演奏をすることができ、時に多くの人の感動を巻き起こします。そこにはお金を稼ぎたいという意識がなく、ピュアな気持ちで臨むからこそ多くのものを得ることができます。お金を稼ぐという邪心がありながら、それをクオリティの高い演奏でごまかし続けることに感じるかどうかも大きな違いです。

音楽の世界で食っていくことができるかが明確な違い、音楽に対する熱意は些細な違い、そして、お客さんに対して最高の時間を過ごしてもらえたい、それが使命だと思えるかが最大の違いであることがよくわかります。

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